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ハクメン 設定 元ネタ CSII→CSEXでの変更点 勝利台詞 掛け合い・CPU戦 性能紹介キャラ特性 通常技 ドライブ(未作成) 必殺技(未作成) コンボ(未作成) unlimited ハクメン ハクメン人口低下してない?気のせい? -- (名無しさん) 2012-03-05 15 13 38 名前 コメント すべてのコメントを見る
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プロローグ(ハクメン) 鏡の前、男が一人蹲る。 部屋の中には明かりの一つもなく、カーテンから漏れる電灯の光が僅かに部屋の形を浮かび上がらせた。 鏡の前、男は蹲ったまま動かない。 男の視線の先、鏡に映るのはエプシロン王国第一王女、フェムによく似た少女。 簡素な白のワンピースを身に纏い、麦わら帽子をかぶって、その両手には夏色の花束。髪の毛は太陽の光が零れたような金髪で、笑顔に細められた瞳は紅玉のようにきらめいていた。 「もうすぐ、もうすぐだ」 鏡の前、男は鏡の中の幻に呟きかける。 「エプシロン王国は、俺がこの空から引きずり堕ろす」 鏡の前、男は鏡へと拳を打ち付ける。 砕けた鏡にはもう少女の姿は無く、砕けて消えた幻を掴もうとするように手を平は宙を掻く。 ハクメンという男は、暗い部屋に一人蹲る。 「なぁ、だから、待っていてくれよ。フィリア、もうすぐ、お前を ……」 呟く言葉に、返事はない。 ヘラクレス・トーナメント決勝戦。 日本で行われるグロリアス・オリュンピアに先駆けてエプシロン王国で開かれたこのトーナメントは、王国内に存在する戦闘向きの魔人をかき集めて開催されたものだ。 エプシロン王国に存在する魔人の数は日本に比べれば遥かに少ない。しかし数の少なさは質の低さに直結しない。<西ローランドゴリラ(学名:ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ)>の変身能力を有するロレンズと、数多くのサンプル花子の能力を統合して扱える魔人であるちゃんぷる花子の決勝戦は既に激戦の様相を呈している。 戦場はビル群、ニッポンのシブヤを思わせる街並みはこれから訪れる地を意識したものだろう。 身の丈実に8m、質量と速度によるゴリラの暴力を<サンプルシューター・アレンジ>によるからめ手が掻い潜り、ダメージを蓄積させていく。コンクリートジャングルを自在に駆け回り射撃で翻弄するちゃんぷる花子と力任せにフィールドすら砕くロレンズの勝負は危ういところで均衡を保っていた。 振り下ろされる剛毛の拳を避けて、ちゃんぷる花子は執拗に眼や関節などの急所を狙い続ける。やがてしびれを切らしたのであろう、ロレンズは大ぶりに拳を振り上げた。 その瞬間、<サンプルシューター・トラップ>による時間差射撃がロレンズの膝を執拗に撃つ。撃つ。撃つ! 一撃ならば微動だにしない威力であっただろう。しかし、幾度となく繰り返される衝撃にその重鈍な巨体はついに体勢を崩し、地面に膝をつく。その重さ故に砕けたコンクリートの床に観客たちは歓声を上げる。最早決着はついたのだ、と。 立ち上がるには遅く、既にちゃんぷる花子は既に必殺の構えを取った。サンプルキャノン、実に22発分にも及ぶその『ちゃんぷるキャノン』はチャージを開始。これまでの対戦相手を屠ってきたちゃんぷる花子最大の一撃を前に、もはやロレンズも為す術はないかに思えた。 それは諦めによるものだろうか。まるで勝者を称える様に、ロレンズはドラミングを始めた。あらゆる獣でも最大級の膂力を持つ拳を、剛毛に覆われた胸筋へとたたきつけ続ける。 コンクリートジャングルを揺らす程に高らかなその音は決勝戦の決着には相応しく……。 事実、ドラミングが終わるころには勝者は決していた。 倒れていたのはちゃんぷる花子。勝者はロレンズという多くの観客を沸かせる驚愕の決着であった。 「はぁ……っ ん !」 エプシロン王国の第一王女私室。フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロンその人が視線を向けるのは、エプシロン王国で先日行われた魔人トーナメントの大会決勝戦。 熱っぽい吐息は、その決着の瞬間に零れたものだ。 最後まで優勢に勝負を進めていたちゃんぷる花子は、決着の瞬間、必殺技を放つためのチャージの隙を突かれ、吹き飛ばされた。ロレンズは決勝に到るまでひた隠しにしていた切り札、『ドラミングカノン』による音の衝撃波がちゃんぷる花子を打ち破ったのだ。 魔人能力の応酬、起こりえない現象の衝突。これだからこそ魔人の戦いは面白い。 戦闘の余韻に、ほう、と熱い溜息が零れる。 (もしも、ロレンズさまがグロリアス・オリュンピアに出場したら、どうなるかしら?) 予選を通過した選手たちのリストを思い出して夢想する。 「則元総理となら、きっと力と力のぶつかり合いですわね。ふふ、どんな戦場なら耐えうるでしょう」 「澪木祭蔵さまの能力とだと……うーん、一体どんな姿になるのかしら?」 「チョコケロッグ太郎さまなら、怪獣大決戦になるのかもしれませんわね……」 「ああっ、もう! どれも魅力的な組み合わせに見えてきてしまいますわっ」 フェム王女が熱心に資料を読み漁っているのには理由がある。 日本政府からの細やかなプレゼント……フェム王女がこの大会を近しく感じていただくための方策として、彼らはたった一つだけシード枠を設けた。日本国内で競い、選ばれた22人とは別枠にエプシロン王国として大会に参加する推薦枠だ。 協議、調整の結果、その推薦枠はエプシロン王国側での厳正な審査と予選の上決定するものとしている。だが実質的にはフェム王女による応援枠だ。彼女にとっても、『ひいき』にする選手の一人くらいいてもいいだろうという計らいだ。 ヘラクレス・トーナメントもその推薦枠を決めるために開催されたものだ。フェム王女にとっても弱い魔人を選出しては楽しみが減るだけなので、優勝者のロレンズを推薦する心積もりだった。 しかしその考えは、一人の来訪者により少しばかり変化した。 「お嬢様、お客人がいらしております。お通しいたしますか?」 夢想に浸る最中に、しかし遮る様にノックと聞き慣れた声が響く。侍女ピャーチのものだ。 来客は予定にはなかったはずで、不慮の来客ならば執事や侍女たちが応対して会うべきか判断してくれるのが常だ。それなのに、この時ピャーチは王女に判断をゆだねた。 (珍しいこともあるものね?) 人差し指を顎先に当てて思案するけれど、心当たりはない。用件だけでもピャーチに聞いておこうかしら、と一瞬迷ったけれど好奇心が勝った。 寝台のほうは天蓋のカーテンで閉ざして、客人を招く際に使う椅子へと座る。身なりはそう大きく崩れてはいない。髪が整えられてはいないが、不慮の来訪故それくらいは許されるだろう。 「ええ、直ぐにお通しして頂戴。」 「かしこまりました」 やがて、ノックの音と共に来訪者が現れる。 現れたのは黒髪のオールバックに糸のように細い釣り目、スーツに身を包んだ弁護士然とした男だ。蝶ネクタイと白手袋に紳士感が溢れている。男は手を胸元に当て、王女へと深い礼をした。その衣服と所作に似つかわしくない、歪な笑みを口元に浮かべて。 その礼に対し、王女はにこやかに応じた。 「初めまして。私(わたくし)はエプシロン王国第一王女、フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロンと申しますわ。御用件をうかがってもよろしくて?」 王女は此処に彼が来ることなどを知らなかった。だから用件から話し出すのは当然のことだ。だというのに、問いかけた王女の言葉にピャーチは微かに眉をひそめ、狼狽えた様に見えた。まるで王女が要件を聞くことが意外かのようだ。 王女がその表情の些細な変化に気づくよりも早く、男は顔を上げて名乗る。 「ご機嫌麗しゅう、フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロン殿下。私は此の度、殿下にグロリアス・オリュンピアに関する提案をお持ちしご拝聴いただくために参りました、ハクメンという名の詐欺師(キツネ)に御座います」 「詐欺師さんからの提案? まぁ、そんなの初めてです。楽しそうね、ぜひ伺いますわ」 にぃ、と糸目が弓形に歪み、ハクメンと名乗る男は笑みを深める。 「遥か高き天空から、懸命に戦う魔人を見下ろすのはさぞかし心地良いことでしょう」 王女を嘲るようなその言葉に、ピャーチの表情は一気に険しくなる。しかし男はどこ吹く風だ。まるで舞台に立つのは己一人とばかりに大仰に天井を仰ぎ見て、クツクツと笑う。 「命尊き戦場、遥か技巧の極地、世界を塗り替える魂の削り合い。そうとも、アンタが好きなのはそう言った『娯楽』だ」 「……王女様の客人とはいえ、それ以上の無礼を働くようでしたら即刻部屋から立ち退いて頂きます」 凛と響くピャーチの声。しかしハクメンは可笑しくてしょうがない、とばかりに笑みを深めた。 その表情の意図が読めず、ただハクメンを睨むピャーチに対して言葉を投げかけたのはフェム王女その人であった。 彼女は小首をかしげ、その疑問を投げかける。 「あら? 私(わたくし)はその方を招いた記憶はないのですけれど。なにかカン違いなさっているのではなくて?」 「それは、そんなはずは。いえ、しかし確かに名簿には姫様の……」 男が部屋へとやってくるという予定は、つい先ほどピャーチがドアをノックするまでは全く知りえぬことだった。そうでもなければ髪も整え、化粧も万端にして、直前まで白熱した戦闘に夢中になっているだなんてことは無い。戦闘を見ることは大切な趣味だけれど、彼女は王女としての自覚を忘れたわけではない。 視線を交わし合い、互いに困惑する王女と侍女。僅かな沈黙。 「くっ、」 堪えきれない、とばかりに吹き出した男は乾いた笑い声をあげる。 「クカカ! どうしたというのかなご両人。呆けた顔をして」 ハクメンは口の端を左手で持ち上げて見せた。そしてその右手は人差し指と小指を立て、キツネのようにな影絵が絨毯に顔を出す。 「ははぁ、さては。……キツネに化かされたか?」 馬鹿にされた、と羞恥に顔を赤くしたピャーチがハクメンを射殺さんばかりに睨む。 来訪予定があったはずの名簿と、それを書いた覚えのない王女。改変された現実を前に、その減少の理由を察するのは十分だった。 「まさか、魔じ……」 「あなた、魔人なのですか?」 侍女の怒気を込めた言葉は、けれど王女の弾む声によって遮られる。その目は穏やかに細められ、期待に満ちた笑みが浮かんでいた。 「ああそうさ! アンタが開催しようというグロリアス・オリュンピア、そいつをより愉快にするためにやっ来た、しがないエンターテイナーだよ」 「王女様、この男は即刻つまみ出すべきです。不当に王城へ侵入するなど、何をするつもりかわかったものでは……」 「素敵ね、ぜひ詳しい話を聞きたいわ。私、魔人も詐欺師もエンターテイナーもしてくれる方に会うなんて初めてですわ」 「王女様!!」 飄々と嘯く男に楽し気な王女を前に、一体どちらに警戒すべきかもはや分からぬ侍女。 詐欺師を名乗る男の話を聞こうとする王女については教育の見直しが必要だろうか。前王女……ファナ=深月=ヴェッシュ=エプシロン女王のかつての一件から大幅に変更された教育方針も、次の代には改定が必要そうだ。 「さて、王女サマ。 アンタの大会をより愉快にするために必要なものが一つある。聞いてくれるかい?」 「まぁ、なんでしょう。 すぐにでも用意できるものですの?」 「ああ勿論。というよりも、すでに用意されていると言ってもいい」 「伺いますわ」 夢見る少女と言うには、少々あくどい悪戯っ子のような笑みを浮かべるフェム王女。 人差し指立てて、ハクメンが指さしたのは、 「アンタの首だ」 一瞬き、王女の体が宙を舞い、首を掴まれたまま地面へと押し倒され、 「 動 く なッ !!」 状況は一変した。ハクメンと名乗る男の後頭部へとピャーチの銃が向けられる。 数秒前には一見穏やかな会話だったというのに、部屋を満たす空気は既に戦場の其れだ。ハクメンは王女の首へと手をかけ、ピャーチがその背中を狙う。 緊迫した空気が漂う室内。ハクメンは小さく笑みを浮かべているが、ピャーチは護衛用の銃に手が震えていた。 そして当の王女は、男に組み敷かれて微かに目を白黒させたあと、平然と彼に微笑みかけた。 「どうぞ、お行儀の悪い姿勢ではありますが、話の続きを」 「……ハッ、剛毅な王女様だ。命を狙われている自覚がないのか?」 「あなたはそうする気はないのでしょう?」 当然のように告げる言葉は、事実明確な根拠があった。この部屋は、部屋の主への害意がある者には侵入できない施工が施されている。それを知る人物は王城の関係者ごく一部を於いてほかにはいない。外に漏れているということもないはずだ。 エプシロン王国に伝わる技術の一つ……それも王族の部屋にだけ施された隠された代物だ。 それを聞いても、ハクメンは飄々と笑う。 「それでも、普通は多少動揺するものさ」 「あら、これでも私(わたくし)王女ですのよ? 命を狙われるのには慣れておりますわ」 ふふん、と地面に寝そべったまま胸を張る。呆れたような吐息が王女の頬に掛かった。双眸隠れた糸目は真意が読めないけれど、対応に困っているのだろうと王女はアタリをつけた。 「ピャーチ、銃を下ろしてくれる? そうされていたらきっと彼も話しにくいわ」 「しかし……」 「お願いよ」 「……承知、いたしました」 まるでいつもと同じ口調で話す王女に、しぶしぶに銃を下ろす。 ピャーチは戦闘訓練を受けているが、経験はない。震える手で撃った弾丸が王女へ当たらない保証はなく、内心で小さく安堵した。しかし王女への不埒な行いをした男への警戒を解くことは無い。 「それと」 王女は目の前の男のオールバックで広いデコへと、右手でデコピン。 「必要がないようでしたら、退いて下さらないかしら。 婦人に跨るのは失礼ですのよ?」 まるで弟を叱るような警戒心の無い言葉を前にハクメンは笑う。確かに彼の姿勢は紳士に有るまじきものであった。 しかしハクメンはフェム王女の首から手は離さない。必要があるからこそ、彼は王女の首に手をかけている。 「なぁに、直ぐに済むさ。俺はちょいとばかしアンタの掛け金を上げに来たんだ」 首に添えた手に力を籠める。その命の危険を自覚させるために。 「アンタも舞台に上がれよ、フェム王女。いつまでも観客なんぞ退屈だろう?」 「掛け金はエプシロン王国の民、全員の命だ」 「俺が優勝すれば、浮遊大陸エプシロンは地に堕ちる」 甘い声音で囁くのは、まるで成立する道理の無い、狐に化かされでもしなければ頷きようもない提案だ。 ・・・ 「 だから 、俺をアンタの推薦枠で大会に出場させな、王女フェム 」 まるで利益など無いその提案に、王女は…………。 時刻は25時32分。人通りのない夜の路地を男が駆けて行く。 褐色の肌に黒いドレッドヘア、筋骨隆々な体は実に2mもの巨体を誇る。フードパーカーと紺色のジャージに身を包んだ彼こそ現在のエプシロン王国で最強と目される魔人、<西ローランドゴリラ(学名:ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ)>のロレンズだ。 エプシロン王国の市街地は中世の街並みに似ているが、夜だというのに微かに明るい。床や壁自体が夜になると微かに光り出しているのだ。街中には夜の暗闇が存在しなくなって久しい。 ロレンズがなぜ夜に走っているのかと言えば、その容貌によるものが大きい。ただ立っているだけで他者を威圧しがちなロレンズは走り込みをするだけで怯えられてしまう。夜は夜で、その時間故に不審者として通報されたことは数知れないが、一定のコースで毎日走っている分にはそうカン違いをされることもなかった。 だからその日、走る先にスーツを着たオールバックの男が一人いたが、彼はいつも通りに走る速度を落とし目礼してすれ違うだけだった。いつも通りに。きっと数秒もすればすれ違ったことも忘れる程度の出来事…… 「アンタ、今日ここに隕石が落ちてくると言ったら、それを信じるかい?」 すれ違いざま聞こえた言葉に歩調を緩め、ロレンズは振り返る。声の主と目が合った。 時刻は深夜25:43。ロレンズとスーツの男を於いてほかには誰もいない。己に宛てた言葉ではあるのだろう。真意は読めないが、さては宗教か、営業だろうか。ロレンズは横に首を振った。 「いいや、信じない。用はそれだけだろうか? 悪いがトレーニングの途中でね」 直ぐに走り出そうとした彼に、背後から声がかかる。 「まぁ待てよ、ロレンズ」 名を呼ばれたロレンズは今度こそ脚を止め、背後へと向き直る。弓なりの月のような瞳も、小さく歪んだ笑みも、あるいはその一言をとっても友好的とは言い難い。何よりも、きっちりと着込んだスーツがこれほど場違いに見えることは少ないだろうと思わせるほどに、刃の様な敵意を感じる。 ほの暗く光る路地では彼の姿総てが明瞭に見えるとは言えないけれど、それでも知り合いではないことは確信できる。 「弱ったな、君は私のファンか。あいにくとサインの類は受け付けていないのだが」 自然体に、けれど油断はせずに相対する。名が売れた以上こういった『手合い』が来るのは分かっていた。軽く握った拳を前に構え、ゆっくりと重心を落とす。 正面のスーツの男も右手でナイフを抜く。張り詰めた空気はいつ攻撃されようと反撃すると語っているようだ。間違いなく手練れだが、しかし魔人能力は読めない。 「参考までに聞いておこう。目的は?」 「依頼があったのさ、アンタをグロリアス・オリュンピアに出場させるなって。 いや、私怨だったかな。アンタは人を殺した心当たりはあるかい? もし無いなら、そうだな……月が綺麗だから殺しにきたって理由でもいい」 「そうか、残念だ」 口でやり合う趣味はない、とばかりにロレンズは突進する。 彼我の距離は20m。彼にとっては三歩で届く間合いだ。 「おいおい、少しは会話を楽しもうぜ……っとッ!」 左手からノーモーションでの投げ針。既に相対距離は10m、そして暗闇に溶ける程に細い針は目視ではとらえきれない。回避の難しいその攻撃を 「 ガァッ ! ! ! 」 人の声とは思えぬほどの轟音にビリビリと大気が揺れる。周囲の住宅のガラス窓も悉く割れているだろう。極限まで肉体を鍛えた魔人は能力も無しに針を弾き飛ばす。 「搦め手……毒か。随分と陰湿な手を使う。しかし力の前には無意味だ。筋力と野生はすべてを解決する」 立ち止まり、敵を見据える。筋力に勝利し得る敵ではない、とロレンズは不敵に笑った。 傲慢とも言える、けれど魔人能力の格たる信念を告げたロレンズに対し、スーツの男はクツクツと笑いだす。 滑稽だと笑うようなその様に、ロレンズは不快気に眉を顰めた。 「何が可笑しいのだね」 「いや、いやね。ほら、アンタが随分と自信満々な様子だったけどさ」 スーツの男は切っ先をロレンズの足元に向ける。 「アンタ、もう攻撃を受けているんだぜ?」 確信したような言葉にロレンズが自らの足元へと一瞬視線を落とせば、ぱさりと音を立ててジャージの脛下が切り落とされていた。 「……っ?!」 即座に背後に跳躍。認識できない攻撃を受けるということは魔人戦闘では即刻敗北に繋がりかねない。だがスーツの男は距離を取ることを許さず、即座に追いすがりナイフを振るう。 上段からの振り下ろしを右手の甲でいなし、ロレンズは跳躍の勢いに任せて体をひねり、男の顎を狙って右足で蹴り上げる。のけ反って避けた男の顎をシューズのつま先が掠め、ロレンズは両手を地面につく。蹴りの勢いをそのままに、逆立ちの姿勢のまま左足の回し蹴りを男の胴体へと叩き込む。 恐らくは肋骨。確かな質量と手応え、いや足応えを感じて足を振り切り、男を蹴り飛ばす。苦し紛れに振るわれたナイフは空中を裂くだけで命中には届かない。 吹き飛んだ男は、地面を一度跳ねた直後に体勢を立て直し、低い姿勢で着地する。あばらの一本は折れているだろう。吹き飛ばされたときに口の中も切れたのか、血の混じる唾を地面へと吐き捨てている。 だというのにしかし、彼は不敵な笑みを浮かべる。 「痛み分け、か。良い一撃だけど、本当は足の一本でも落としたかったんだぜ?」 何を、と言おうとして、直ぐにその言葉の意味するところを理解した。 「君は、斬撃の遠隔操作、あるいは延長能力の持ち主か」 「ご明察。ってまあ、二度喰らえば分かるか」 ロレンズの右足には裂傷が走り、決して少なくない血が流れている。初撃の不可解な斬撃、今の一撃共にその能力によるものだろうと彼は確信する。厄介な相手だ。徒手空拳では不利だろう。 余裕綽々と言った様子のスーツの男に、ロレンズは腰を落とし、両拳を地面について構えを取る。 「君の名を聞こう。君は魔人として戦うに足る男だ」 「俺の名はハクメン。<延長線(エクステンション)>の魔人能力者さ」 ハクメンが横薙ぎに刃を振るうと同時にロレンズは能力を発動する。<西ローランドゴリラ(学名:ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ)>により身の丈8mもの巨躯へと変貌したロレンズにとって、彼我の距離は既に一足一刀の間合いであり、ナイフによる斬撃など何度喰らおうと無傷で済む。 人間の力による斬撃などゴリラの暴力の前には無意味。 ゴリラと化したロレンズの拳がハクメンを襲い、一撃回避するたびに石畳が容赦なく砕かれていく。 重量、速度、射程、すべてロレンズのほうが格上であり、ハクメンに勝機はないかに思えた。だというのにハクメンの表情から余裕の笑みは消えない。飄々と回避しては足元を切り付け、また逃げ走る。 「人間形態のほうがまだ動きが多彩だったな。ゴリラになった方が弱いんじゃないか?」 『ウホホ(ぬかせ)』 確かにゴリラとなったロレンズは知性が落ちる。故に戦術戦略の質は落ちるが、彼は圧倒的暴力に絶対の自信を持っていた。人間形態に戻るなどと言う選択肢はない。魔人能力も警戒するほどではなく、ハクメンの刃はゴリラの肌を切り裂くことは出来なかったのだから、どうあっても負けはない。 逃げ走るハクメンを追い、執拗に攻撃を続ける。ゴリラと人間では体力が違う。いずれ彼の体力が尽きた時がロレンズの勝利の時だ。 だがハクメンの余裕の笑みは途切れない。既に息は切れ、砕けた床の破片に少しずつ体力を削られ、敗北は近づいているというのに。………まるで時間を稼いでいるかのように、牽制のような斬撃しか放ってこない。その攻防は十分にも及んだ。 決着への焦り、何もしてこないことへの不安。あるいは疲れか、それとも偶然に牽制の刃が良い処にヒットしたのか。 ロレンズは突然に体勢を崩し、路地の壁へと崩れ落ちる。 数十トンにも及ぶ巨体が路地を挟む壁を砕いた。だが、それだけだ。立ち上がってまた彼を追えば済む。 だが、たった一度転んだ、それだけのことにハクメンは高笑う。 「……ははは、ようやくか! 随分と時間が掛かったものだな」 ぼろぼろのジャケット、よれたネクタイ、汗で崩れたオールバックのハクメン。彼は我慢できないと言わんばかりに笑う。その笑みに、表情に、ロレンズの脳内に警鐘が走る。笑うだけの理由が彼にはあるのだ。 「鯨も一滴で眠るという麻痺毒だというのに、まさかここまで『保つ』だなんて、ゴリラというのは化け物らしい! だがどうやら、ついに体に回ってきたようだな」 毒、だと言う。 そうとも、彼の獲物を思い出せば自然なことだ。最初に針を投げてきたのは何故だ? 牽制、でないならば毒だ。暗器として投針ほど有名なものは少ない。それと同じようにナイフに毒が塗ってあったら? 魔人能力を発動する前に、すでにロレンズは毒を喰らっていたのだ。 先ほどまで何の違和感もなかった両足に痺れが走り、つま先から順番に動かなくなる。 『ウホ(貴様)……!』 「なんだ、アンタは魔人が能力を活かすのに道具を使うなんて卑怯とでも言うのかい? ソイツは残念。俺は勝てれば良いのさ」 勝利を確信して歩み寄るハクメンへと、ロレンズは最後の力を振り絞り両腕を広げる。何をしようと言うのか、大会で見せてしまった切り札は、すでに彼も知っていた。 「ドラミングカノン、か。成る程いい手段だな、麻痺して威力が減るとはいえ、いまアンタが出来る唯一の攻撃手段だ。……が、大会でお披露目してしまったその奥の手、対策をしていないとでも?」 ロレンズは無言。だがそこに疑問があるのは事実だった。対策をしていないのならば、彼は余りにも無防備すぎる。ならばなぜ余裕が在るのか、対策が存在するのは間違いない。 全く効かないのでなく、距離が近いならば有効だというなら麻痺が切れるまでドラミングし続けるだけだ。だがその儚い希望を打ち砕くように、ハクメンは髪をかき上げ、その耳を露わにする。 耳栓が詰まっていた。 「そう、音による攻撃は、耳栓さえしていれば防げるのさ」 自信満々に、ハクメンは言い切った。 衝撃波を前にすれば無意味にも程がある、論理以前の問題だ。意味をなすはずがない。 しかし、 『ウホホ(なるほど)……!』 ロレンズの知性は低下していた。特に戦闘以外の分野については著しく低下していた。 音による攻撃なのだから、耳栓をすれば防げる。その理屈を信じた!! もはやロレンズは敗北を確信していた。 だがそれは抵抗せずして敗北を受け入れることを意味しない。 『ウホ、ホホ、ウホホゥ(いいだろう。ならば受けて見せろ。私の全力を)!』 極限の力を、野生を、筋力への誇りを賭けて、ロレンズは自らの胸筋を叩く! 『 ウッホホホホ(ドラミング) ウホホ(カノン) !!!』 腕を極限まで撓らせ、最大の膂力を以て胸筋へと叩き付ける。 一打ちするごとに音の衝撃波が周囲を揺らし、石畳に罅を入れる。全方位への回避不可能な最大範囲攻撃!! 石畳が砕け、木々が悲鳴を上げ、周囲の建造物のガラスがことごとく砕けてどこかで悲鳴が上がる。 しかし、ハクメンはほんの一度、その衝撃に対してのけ反っただけだ。全く効いていないわけではない。しかし吹き飛ぶこともなく、有効打とはなりえない。その糸目を弓形の月のような笑みに歪める。 それはロレンズが敗北を認め、ドラミングをやめるには十分だった。 筋力に込めた気迫が抜けると脳内麻薬がせき止めていた麻痺毒が次第に体中に回る。腕も重く、動かし出すことが難しくなる。 一歩、二歩。もう障害はないとばかりに歩み寄るハクメン。ロレンズは、すぐ目の前にいる男を引き裂く事すらもう叶わない。 ハクメンは項垂れたゴリラの首にナイフをあてがうと、無言のままにその柔らかな部分を渾身の力で引き裂いた。 吹きだす血潮が石畳を赤く染め、その熱と共に野生が失われていくとロレンズの体は獣から人へと戻って行った。 見上げた直ぐ先にいる糸目の男は、嘲うかのようにこちらを見下していた。能力が解けた今、これ以上の抵抗は無意味だ。ロレンズは静かに天を仰ぐ。 「……私の負けだ。好きに、」 好きにしろ、と言葉にしようとして、記憶の中に引っ掛かりを感じる。戻ってきた知性が疑問を投げる。 何故、こんな簡単なことに気付かなかったのだ、と。 (最後の決着、あれは何だ?) 恐怖と驚愕を込めた視線を頭上の人物へと向ける。 衝撃波を、耳栓で防げるはずがない。ドラミングカノンは音では無く衝撃波だ。だとしたら、何故。 視線の意図に気付いたのだろう、ハクメンはクツクツと笑い声を零す。 「察したか? 察したようだな」 ならば冥途の土産に聞いていけ、と男は両手を広げて語りだす。 「俺の能力は<真実(Truth)>、『嘘を真実にする』能力さ」 それは余りにも万能な改変能力だ。その言葉が事実ならば敵う能力者などどれほど存在するだろう。 「例えば『すでに攻撃した』と言えば敵に傷が刻まれ、俺はこういう能力だと言えば実際にその能力が使える。ナイフに塗っていなかった毒を塗っていたことにすることだってできるし、敵の必殺技を無効化できると言い張れば、実際に無効化できるのさ」 獣性を失い戻ってきた理性が、流れる血と共に失われていく。霞行く思考の中で疑問を呈する。 強力な能力だ。事実ならば、自分など遥かに及ぶはずがない。 「な、ぜ…、おま、え、……は」 「ああ、何故真面目に戦ったかだって? そんなもの、愉快だからに決まっているだろう。実力があり、努力してきた人間を薄っぺらな舌先三寸で絶望させる瞬間がな」 クツクツと、愉快さを隠しもせずにハクメンは笑う。 「何よりも、決着ってんなら、それはもうとっくに決まってるのさ。なぁ、」 「アンタ、今日ここに隕石が落ちてくると言ったら、それを信じるかい?」 それは、出会い頭に告げられた言葉。 驚愕と恐怖、そして『有りえない』という多数の感情を綯交ぜにロレンズは空を見上げる。 (そんなこと、出来るはずがない。ただの一介の魔人が実現できる範囲をはるかに超えている……!) 夜空には寒気がするほどに星々が煌々と瞬き、澄んだ空を彩っている。 そこには落ちてくることを思わせるほどに強い光など存在しない。 「10」 だというのに、ハクメンは既定の事実であるかのように数を数えだす。 「9」 カウントダウンだ、と気づくのに一秒を要した。 「8」 そんなことをすれば自分も死んでしまうはずだ。 「7」 ならば彼はそんなことをするはずがない。 「6」 それとも彼は、耳栓のように嘘をついて居るのだろうか、自分には隕石は効かないのだと 「5」 そんな嘘が、道理も何もない言葉すら実現するならば、そんなものは神だ。 「4」 だが、まず一体何の必要があって、隕石を落とすというのだ。 「3」 依頼内容は知らないが、自分を殺すか捕えればいい。隕石など、被害を増やすだけで無用のはず。 「2」 起こるはずがない。彼には隕石を落とす理由も 「1」 ない、はず、だ、が 「 ゼロ 」 最期のカウントにロレンズは目を瞑り、最悪の瞬間を前に祈る。故郷を、家族を想い、残してきた恋人の顔を思い出す。 しかし、いつまで待ってもその絶望は訪れなかった。 目を開け、呆然と見上げた夜空は綺麗で、星々が煌めいている。 隕石など、どこにも、 「どうしたロレンズ、呆けた顔で」 「狐にでも化かされたか?」 嘲うような笑みを含んだ声。 それが、ロレンズが死ぬ前に聞いた最期の音だった。 「……エプシロン王国第一王女として、それを認めるメリットがありませんわね」 自分を推薦枠にねじ込め、という言葉に対して、王城の私室でハクメンに組み敷かれたまま、王女はそう答えた。 「なんだ、意外だな。アンタは二つ返事で乗ってくると思ったんだが」 「あら、心外。これでも私(わたくし)、王女として国も民も愛していてよ?」 「だがそれは、魔人同士の戦いへの熱情へは劣る。だろう?」 「それは……」 事実、その通りだ。故に王女は沈黙を返してしまい、ピャーチが慌てて声を上げる。 「王女様、そのような男の言葉に耳を貸す必要などありません!!」 「黙ってろよ堅ブツ侍女。今俺は王女サマと話してるんだ」 「何様のつもりで……!」 我慢ならない、と再び銃を抜こうとするピャーチを手で制したのは、他ならぬフェム王女だ。 「続けて。王国を天秤にかけてまで、私があなたを推薦すると思ったのは、何故?」 「王女様……!」 いっそ王女に対して怒っているのではないかと言うほどに強い語調に、フェム王女も困ったように笑う。いつもの我が儘、無茶をお説教する時の顔だと彼女は良く知っていた。お説教前の顔だと知ってなお、無茶や我が儘をやめないからこそ、見ただけで分かるのだけれど。今日も今日とて、王女は戦場への慕情を抑えられなかった。 「そこの堅ブツ侍女、」 「ピャーチっていうのよ。可愛い名前でしょう?」 「……ピャーチも納得したようだし、話を続けよう」 「……全く納得はしておりませんが、どうぞ続けてください」 首にかけていた手の力を緩め、王女の襟首を掴むと、それを引き上げながらハクメンは立ち上がる。 「先に言っておくが俺が参加することでアンタへのメリットは一切ない」 「まあ大変。なら私はあなたの提案を断らないと」 「それが合理的だ。だが一つだけ保証してやる」 これから投げかける言葉が、王女の心積もりを変えると確信の笑みを浮かべ、告げる。 アンタが望む言葉で、甘く化かしてやるよ、と。 「俺が優勝すれば、浮遊大陸エプシロンは地に堕ちる」 「即ち、この浮遊大陸を守るためには俺以外の参加者が優勝しなければならない」 「アンタを楽しませるために選ばれた22人が、アンタの愛する王国を守るために戦うんだ」 「アンタが俺の誘いに乗るならば、アンタも戦いの舞台に上がるひとりの役者となる。傍観者ではいられない」 爛々と瞳に熱を滾らせ、物語へ誘うように手を差し伸べてくるハクメン。彼は王女にリスクを背負えと言う。 リターンなど何一つない。もしもその手を取ったならば、このトーナメントは地獄となる。 「それは、」 王女として、許せるわけがない。 王国を、民を、賭け金に乗せろ、だなどと。 しかし王女ではない自分の心がどうしようもなく揺れ動いた。 王国を賭す行為に、ではない。 この大会で起こる全ての試合が、真実に命のかかった極限の死合いへと昇華されようというその選択肢に、どうしようもない程に惹かれてしまった。 (私(わたくし)は、王女失格ですわね) (民よりも、国よりも、美しく尊いものへと、恋焦がれてしまったのですから) あきらめにも似た笑みを浮かべて、王女はハクメンに差し伸べられた手を取った。 取るはずがないと思っていた選択肢を、ほんの数分のうちに選ばずにはいられなくなった。 まるで、狐か何かに化かされているかのようだ。 「あなたを、エプシロン王国の推薦枠としてグロリアス・オリュンピアに出場させるように、私(わたくし)、フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロンが助力いたしましょう」 「お前ならそう言うと思ったよ」 まるで旧知の友であるかのように二人は固く握手を交わす。 その様を、ピャーチだけは苦々しい表情で眺めていた。 「……ですが、それはあなたが魔人トーナメントに値する強者であれば、の話です」 にっこり、満面の笑みを浮かべるフェム王女は、見る人が見れば恋に堕ちそうなほどに愛らしく、美しかった。 良い考えが思いついたとばかりに手を叩き、ハクメンへと条件を告げる。 「そうですわね……。対戦相手は当初の推薦枠予定だったロレンズ様にいたしましょう! 彼に勝てないならば素直に諦めてくださいませ。その程度の実力では優勝など儘なりませんものね」 「それは予選として、戦闘可能という認識でいいのか?」 「あなたの戦いぶりが、私にとって推薦枠に足るものであれば、そうなりますわ」 つまり勝利しようとも優勝が見込めぬならば即刻捕縛し、刑に処されるということだろう。勝てば認めて貰える訳ではないらしい。 成る程、それは狂気の発想だ。 エプシロン王国第一王女、フェム=五十鈴=ヴェッシュ=エプシロンは、 ハクメンが優勝しうるなら、『国を滅ぼし得る存在であれば』参加権を与えると言ったのだ。 これが狂気でなくて一体なんだ。 こみ上げてくる笑いを抑え、ハクメンは頷く。 「承知した。条件はそれだけか?」 「いいえ、あと三つほど。ですが、これは通過した場合の話ですわ」 「伺おう」 「一つは願いの内容について。これは混乱を防止するため、此方の権限で内容を伏せさせていただきます」 「成る程、それは確かに合理的だな」 「ええ、それにほら、もしあなたが決勝戦に進んだ時に……初めてそこで、この決勝に王国の存亡がかかっている、って発表できるんだと思うと、ほら、胸が熱くときめくでしょう……?」 「同意を求められても困るんだが」 「ときめくのです」 「そうか」 王女は咳ばらいを一つ。熱が入りすぎた自覚があるらしい。少々頬も紅い。 対して背後に控えるピャーチは冷静なものだ。さては先ほどの条件、勝負の内容如何にせよ捕える予定だと思っているのだろう。故に今、事を荒立てる必要はないのだと。 莫迦な話だ。目の前の少女の、この悪戯が楽しみで仕方ないと言わんばかりの瞳を見れば、彼女が本気で言っていることなど分かるだろうに。 「こほん。もう一つは、あなたの側の賭け金についてですわ」 「賭け金、ね。そう言えば話して居なかったな」 とはいえ、魔人一人に支払える対価など知れている。 命一つ。其処に精々付加価値を付ける事しか出来はしない。 「俺の能力は<真実(Truth)>、『嘘を真実にする能力』だ」 唐突なカミングアウトにフェム王女は目を瞬いた。 それはそうだ。能力とは隠しおおせるならば隠したほうが有効であり、ましてハクメンは最終的にエプシロン王国に対立する。能力を事前に話すメリットが見当たらない。 「それは……けれど強すぎる能力ですわ。魔人の想像力が世界を改変するとしても、あらゆる事象を改変可能な能力など、存在するはずがありませんもの」 「冷静だな。そしてアンタの思った通りだ。俺の能力にはいくつかの制約がある」 指折り数えて四つ、ハクメンは能力に関する説明を王女に語る。 「嘘はついた相手が信じたもの、信じた程度しか発動しない」 「相手が信じていようと、第三者の変貌を要するものはその第三者が信じない限り発動しない」 「能力に発動選択は存在しない。ついた嘘を信じられれば、俺が望まずとも真実になる」 「一人しか信じないならば小さな改変しか起こせないが、信じたものが多ければ改変範囲は広がる。」 最後の親指、 「これが最も重要な事項だ。俺の能力は、俺が死ねばすべて解除される」 死人に口なし、だ。 「俺は既に多くの大会関係者に対して嘘を真実にしてきた。当然この部屋へと招かれるにあたっても、な」 「その影響全てが取り除かれるのだから、あなたの命には魔人一人分以上の価値がある、と?」 「そうだ。王国に比べれば遥かに不足だろう。だが22人の選手を相手に全賭け(オールイン)の勝負としては許される範囲だろう?」 微かな思案の間、けれどその程度のことは些細な事なのだろう。王女は鷹揚に頷いた。 「信じれば真実になるのがあなたの能力でしたわね。では今までの話、すべて『信じて差し上げます』」 「……その説明が嘘だという可能性は考慮しないのか?」 「しましたわよ? ですが、信じたほうが楽しそうだと思いましたの」 溜息が二つ、同時に零れた。部屋の中には王女のほかにただ二人、ハクメンとピャーチしかいない。互いにここにいる理由は異なるが、王女に対して着いた溜息の感情は似たようなものだった。 「最後の一つは、もしもあなたが優勝した場合についてですわ」 「なんだ、言ってしまっていいのか?」 拍子抜けしたとばかりに肩を竦めるハクメン。彼は、優勝した瞬間に大会運営が自分を葬り去ることを想定しないほどに愚かではない。なにせグロリアス・オリュンピアは、日本という国がエプシロン王国の甘い汁を啜るために用意した『おままごと』なのだから。自分の存在は日本にとっても、エプシロン王国にとっても害悪だ。 故にここで提示される条件について、ハクメンは手で遮った。 「その話は優勝した時にでもすればいい」 「あら、自信家ですのね?」 くすりと楽し気な笑みを浮かべる王女は事の重大さを理解しているのだろうか。いや、理解しているからこそ彼女は愉快そうに笑っているのだろう。それはハクメンにとって、喜ばしいことだ。 だからこそ、ハクメンは認識を擦り合わせるために一つ指を立てて告げる。 「もし優勝しても、俺の『エプシロン王国を崩壊させる』という願いはアンタらに妨害されて叶わないだろう」 その言葉に意外そうな顔をする王女と、当然とばかりに鼻を鳴らす侍女。 「あら、諦めるのですか?」 「いいや。 だから俺がこれから告げるのは大嘘さ」 認識のすり合わせは大事なことだ。特に、相手を騙そうとする詐欺師(キツネ)にとっては 「俺が優勝すれば、浮遊大陸エプシロンは地に堕ちる」 宣戦布告だ。この地にいるすべての民を騙して見せると。<真実(Truth)>がこの嘘を実現するのだ、と。 「ふふ、ふふふふ。まあ大変」 国を亡ぼすと、そう宣言されたというのに王女の笑みは変わらない。 胸を切り裂く罪悪感を塗りつぶすような戦場への憧憬が、心を焦がしている。 「条件はそれで終わりだな? であれば早速ロレンズとの勝負の準備に取り掛かるが」 「はい、では……」 去りゆくハクメンへ、にこやかに笑いかけた王女。侍女のピャーチは渋面を向けている。 しかし、戸を開きもう部屋を辞す段階になったハクメンへ、引き留める様に王女が言葉を紡ぐ。 「………あ、いえ、最後に一つ」 「なんだ?」 面倒な事を言ってくる、そう予想でもしたのだろう、ハクメンの糸目は笑みを消していた。もはやこの場所にいる意味はなく、戦闘の準備をすることが最善であると思っているのだろう。 その反応もまた、おかしなことだ。本当に推薦されたいというなら王女へ取り入るために機嫌を取るべきだ。だというのに彼は、脅すような蠱惑的な提案の時を除いても王女への対応が雑すぎる。 こなれている、と言ってもいい。 「『お前ならそう言うと思ったよ』とのことでしたが、 以前、私(わたくし)はあなたにお会いしたことがあったかしら?」 こてり、小首をかしげた愛らしい仕草の少女は、けれどその内心で確信していた。 彼が自分の事を知っているのは間違いのない事実だと。 呆れたような溜息を再度ついたハクメンは、静かに首を横に振る。 「いいや、俺はアンタと会ったことは一度も無いな」 「そうですか、それは信じないで差し上げあげますわね」 くすり、小悪魔のような笑みを浮かべた王女。 あきらめにも似た表情でハクメンも笑い、その場を辞した。 背後の扉を閉め、廊下に一人となったハクメンは剥がれかけた仮面をつけ直す様に瞳を弓なりに、不気味な笑みを張り付ける。そうとも、自分は白面の狐。騙し化かしはお手の物。 「しかし、お前を相手にすると思うと、本当にやりにくい」 仮面から感情を零してしまったかのように、震えた声が虚空に消える。 呟くのは王女の名前ではなく、彼女とうり二つの、一人の少女の名前。 「なぁ、フィリア」 呟く言葉に、返事は、ない。 続--
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VSハクメン 基本 開幕 遠距離 中距離 近距離 地対地 地対空 空対空 空対地 固め 被固め 被起き攻め 起き攻め コンボ注意点 備考 その他
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したらば (レイチェルスレpart12より) 106 :名無しさん:2010/02/24(水) 13 34 10 ID VHVfZ1Mg0 バカみたいな話だがハクメン戦は固めない。 相手にゲージが50以上あるならカエルあっても固めない。 相手にとって大砲よりカボチャの方が嫌らしい。ただカボチャもたまに切られる。 あとは空ダにJCを差し込むことに集中する。6Aはけっこう負ける。 111 :名無しさん:2010/02/24(水) 20 24 05 ID 5sI5UYg20 ハクメンさん立ちCor4Cの間合いで画面端に追いやられたときの絶望感 そんな状況を作ってしまった自分への絶望感 飛び込み低ダハクメンさんには迷いなく8Dor9Dしてます こっちくんな 114 :名無しさん:2010/02/25(木) 15 17 45 ID VKRD56aA0 何が無理か具体的に上げなきゃ対策のしようがないし キャラ性能の対策なんてキャラ替えろくらいしか言えない 無理の一点張りのヤツは具体例も上げないし愚痴スレでやれというレベル ハクメンは機動力低いから遠距離で要塞して近づいたら風使って逃げる 攻めるならリスク覚悟で崩したり投げ狙い、甘えた固めはしない 攻撃読まれないように色々手を変えること、単調な攻めだと勝てない 117 :名無しさん:2010/02/25(木) 19 42 25 ID SUkPSi9E0 115 J2AじゃなくてJ2C? 正直それは読まれているか、相手にとって低空ダッシュJ2Cがノーリスクで通せるからがんがんやってくるんじゃないの? J2CならJAで潰せる6Aでもいいけどタミングミスったら痛いからあんまオススメしない どう辛いのか書いて無いから普段気をつけてる事を書いてみる 辛いって言ってる人達は相手に空、地両方から強引に攻められて、何も出来ないで負けるパターンが多いのかな? 個人的には対ハクメンはまだいけるキャラだと思う。(そこまで強い人とやっていないのでそう感じだけかもしれないけど) 対空できっちりダメージ取る 出来たら相手の6A見てから2Cで刺す 脅威はJC、4C、封魔陣、5Cだと思う JC、4Cの先端距離だと何も出来ない 4C一点読みなら3C+Dで潰せるけどリスクリターンがあって無さ過ぎる 潰しても3Cからエリアルいったとしても1800位 読み間違えて5Cで潰されたら中央なら閻魔コンで約3300、端なら約4400+ダウン なので迂闊には出来ない。 てか5Cも勝てる気がしない 3C→5Pも当身で取られる お願い残鉄は2C 空から強引に押し込まれてる場合は多分対空が出来ていないせいだと思う 最初にも書いたけど、JAがハクメン戦はかなり重要だと思う 甘えた空攻めはJAで蹴散らしてやれ。JAからエリアル入れても1200位だけど塵も積もればになる それやるだけでも甘えた攻め出来なくなるから、こっちも動きやすくなる そうなると相手はこんどJC振ってくると思う JCは空対空挑んでもまず潰せない。勝てても相手が変な距離で振ってる時だと思う 先端JCだと勝てない 中央なら相手にもリターン無いけど端だと5A拾い(JCが当たる距離が近い場合)から約2100 自分が端背負った時前HJ+DだとJCに引っかかる可能性があるので気をつける 相手が前ジャンプ見てから5D+ダッシュで一気に真下を抜けるのもあり。強気にJPで空対空を挑む有りと言えば有り 垂直ジャンプの場合は6A対空も全然いけるので狙っていく ただ垂直ジャンプ→着地寸前JCとかやられたら諦めるwか3C+Dで特攻かけるしかない JCはそんな低い位置まで判定無いはず とにかく相手がジャンプしたらこっちは上手く捌いて美味しく頂く位の気持ちでやる 後相手がHJor2段ジャンプ見たらJCとか刺しに行くのもいいかも。CH取れる事あるし、ゲージあるならリリーにも繋げられるので貴重なダメージ源 南瓜の扱いはハクメン戦はかなり重要ニート蛙なんかより使える STG入る時も南瓜設置から入ると相手の行動に対して対応しやすい。 特にこっちが対空で上手く捌けば捌く程相手は攻めにくくなり、地上から強引に攻めてくる事が多くなると思う そうなると南瓜あれば2風使ってコンボにいけるしね。全キャラ共通と言えば共通だけどハクメン戦は特にそう感じる エリアルする時JC→jc→JB→JC→A大砲とかやると思うんだけどjcを前ジャンプじゃなくて、垂直ジャンプにして少しでも距離空けたり、位置調整しA大砲をC大砲にして折り際に空中アイリス打ったりするとエリアル後も攻められ難い 118 :名無しさん:2010/02/25(木) 19 43 44 ID SUkPSi9E0 地上は放置安定 付き合っても本当良い事ない。ゲージ無ければ対したコンボ出来ないけど、ゲージあると何引っかかっても痛いダメージ なので相手が対空されるの嫌がって地上に居始めたらこっちのターン 遠距離→STG 中距離→様子見、対空準備、逃げる準備 近距離→放棄逃げ安定、対空 STGは封魔陣を作らせない様にやるワンパターンはNG 避雷針は近距離から設置して行くと攻められ難い 蛙を潰す選択肢→3C、5B、5C(だったはず どれも硬直長いのでC大砲当たりを見せて潰し難い雰囲気を出す 蛙発動し相手がガードした場合→風の残量見る、南瓜が画面上にあるかで攻めるか確認 残量が少なかったら攻めないでゲージ回復しつつSTG 残量OK、南瓜有り→J3CDor下段の択で崩し→崩れなかったら逃げる。この時択の時に設置した避雷針は使わないで逃げように取っとくと逃げ易い 南瓜はあるけど残量が微妙だったらその場の雰囲気で決める 崩しダウンが奪えた場合→相手のゲージ有り無し次第で攻めの仕方を考える ゲージあると蛙起き攻めは危ない吸われる(2Dorカウンターアサルト)。ただそれ防止で端なら ダウン→蛙設置→後ろ歩き→A大砲*n っで出来るけどリターンが無い。まあその後ダッシュからJ3CDor下段の択も行けるけど当身警戒してるとどうしても甘い攻めになっちゃうので2Aで負ける事も十分ある 割り切ってガンガン攻めるか、ダメージ取って蛙設置して相手の受身行動確認し前受身なら2B反撃、緊急なら後ろジャンプC大砲して蛙発動させて逃げる 中央の場合もダメージドンドン取る。 内容では明らかにこっちが勝ってるのに、火力負けするパターンがかなりある なのでダメージ取れる時はどんどん取る。 タイムオーバー勝ち上等位の気持ちだね。近作の姫なら全然ありな選択 STGで嫌がらせするお→近距離戦?遠慮します→対空美味しいです→時間無いので空爆しますね 汚いけど自分の中じゃこれが勝ちパターン化してる。勿論キャラにもよるけど大体そんな気がする。 連続投稿な上にたいした事書いて無いけど長文失礼します 120 :名無しさん:2010/02/25(木) 20 10 52 ID SUkPSi9E0 すいません、色々補足します 開幕バクステ4Dが中々いい 後相手の6Aは理想は2Cだけど、余裕無ければ6A直ガ→バクステ4D 対空だけど相手には蛍があるのである程度は注意が必要 FCしたらそのラウンド終わる。画面端だと最大5500出るみたいだね。 相手の空中攻撃ガードした場合相手のゲージに注意。キャンセル椿打ってくるので 後4Bは使わない方がいい 使っても蛙ガード中のみ ガトからのキャンセルは自殺行為。正直4Bは余裕で見えるレベル ガードは当たり前として(当たったらラッキー程度)、余裕ある人だと当身やってくる 3連投失礼しました 最後の 116はミスですw 121 :名無しさん:2010/02/25(木) 20 24 05 ID 6ZjdvJJs0 対空JAは判定が低過ぎて信用ならないからJCにした方がいいと思う。 あと基本当て身が来ることを想定して固めないとぶっぱからリターン負けする。 122 :名無しさん:2010/02/25(木) 22 53 53 ID 8Tp8S3s.0 俺はハクメン空対空はjB置きか空投げだな jCに負けるけど あんまやってくる人もういないと思うけど6B直ガしたら5Bで反撃可能 向こうは当て身キャンセル出きるから読み合いだけど 後は投げ CTのとき話題にも出たけどハクメンのCAは上中段のみなので 蛙ガード中に3CDとかで突っ込むとガーキャン潰せる タイミング悪いと吸われるけどね 123 :名無しさん:2010/02/25(木) 22 57 59 ID BozBxM7Y0 対空はJAでいいと思うけどその辺は各自適当にというか、とにかく対空が出来ないとハクメンさんきつい ライチ同様、6Aではどうも勝てない場面が多い+リスクリターンが釣り合わないので封印気味にしてるな 124 :名無しさん:2010/02/26(金) 09 01 41 ID b2gMKvP60 俺は対空はJBかな。判定的に。 あとガンSTGは、最後までSTGで押し切るつもりならいいけど相手に勾玉溜めるのを許し続けるとハクメンCAからでも十分ダメ取れちゃうからオススメしない。 特に相手に玉の無い開幕は勝負しかけていいと思う。 125 :sage:2010/02/26(金) 10 14 53 ID waZNmM5k0 白面の2A直が で2Cで割り込んでも 6Aにしろ6Bにしろ当て身でキャンセルされて4000吹っ飛ぶんだけど タイミングの問題なのか? 後、教えて君で申し訳ないんだけど エリアルj2cのlv2の安定のさせ方とかあったら 教えて欲しいです 127 :名無しさん:2010/02/26(金) 11 12 23 ID YIu9F5yI0 125 それは2Cの使い方と読み合い負けしてる証拠 6Aと6B毎回合わせていたら相手も読んで当身使ってくる 当身もそれなりにリスクがある 5D、6Dなら(5B→6CD→JC)*2で3000弱のダメージ+距離稼げる 2Dなら基本コンボで2000ちょっとな十分なダメージ あくまで6Aに2Cするのは相手に6Aしっかり見えるから2C→リリーでフルコン入れるよってのを分からせる為 ハクメンは6A使わないと固めが難しいからね。 2A、2B、5Bは暴れなければ何も怖く無い。キャンセル必殺も直ガから反撃可能 132 :名無しさん:2010/02/26(金) 15 58 56 ID 71i.1bNMO ハクメン戦では6Aの振り方が重要だと思う 相手のJCがギリギリ届かない位置でなら安定してハクメンの低ダを落とせるし ハクメン側が大砲切る時にどう切ってるのか見るのも重要 昇りJCで大砲切る人には、着地に南瓜合わせたりダッシュ2A合わせたりで確反とれるよ J2Aで上手いこと切ってくるハクメンの対処は俺もまだ分からん あとは風で大砲の速度に緩急をつけると結構カウンターしてくれておいしい カウンター確認してリリーに繋げられれば、結構なダメージ源になるし、意識をさく価値はあると思う ハクメンwikiより 【遠距離】 レイチェルはカボチャ出したりカエル滑らせたり大砲撃ったりしてくる 1弱とはいえカボチャはまだまだ強いので、安全に準備できるこの距離にはあまりしたくない 注意することは、焦って飛び込まないこと。6Aは相変わらずだし、J2Cスカの着地を2Aで狩られたりする 落ち着いてJCやJ2Aでで大砲を斬るのが無難。 たまーに風使ってJB中段で特攻してくることもある。気をつけてれば余裕で見えるからガード(or当身?) ダリアぶっぱしてきたら雪風 【中距離】 4C・JCが届く間合い。レイチェル側は、Aロベや大砲、6Bとかが主な選択肢 とはいえ4CやJC先端ならこれらに悪くても相打ちとれるので、チクチクするのがいいと思う。(カボチャが出てれば話は別だけど) 大砲読めたら鬼蹴がオススメ。今回ロベリア全般には発生保障がないので、強気に鬼蹴にいっていい 注意すべきは、4CやJCをあまり近くで振らないこと。2Aでくぐられる。 今回のレイチェルは全体的に弱くなった割に小技がかなり速くなってて、 「2A始動だから安い安い」と思ってたら何回もターン回されていつの間にかジリ貧に・・・なんてこともある くぐってくるようなら1回3C見せといてもいいかも 風使って空から来たら空対空JDが一番いいと思う 【近距離】 注意すべきは小技と4B A系統でターン回されるのが一番避けたい事態なので、被固め中は無理に割り込もうとせずにガードする J2Cは食らっても安いが、4Bはレイチェルの技の中では補正緩い方なのでがんばって見る。見えやすいから慣れたら余裕 4Bはガードするとそのあとの5Cも含めプライマ2個削られるので、できたら6Dしたい こっちが固めてる最中は、2Cと2A5A暴れに気をつける。 相手の2Cは昇竜読む感覚で。また、5C先端も結構機能する。そのへんはCTと一緒 あと画面端に追い詰めてるときはレイチェルは上に逃げたがる人が多いので(体感) 2Cや火蛍を多めにするといいかも 距離別にこんな感じ。遠距離はとくにやることないとはいえ焦るのは禁物 中距離まで近寄ってジリジリやるのが吉 基本的には有利つくので、堅実にやれば押されることはないはず あとは5Dからの姫様限定コン決めれば完璧!
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vsハクメン 基本性能 立ち回り 注意点 固め 被固め 確反 コメント 名前
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※エアさんの記事 【開幕】 勾玉溜め安定の後退行動をするプレイヤーが多い感じ。 ジャンプ行動なら一通Aに、鬼蹴見えたらC派生でリターンがあるが、 3Cch~開幕状況悪化もあるため開幕は様子見安定か。 【基本立ち回り】 攻める際は当身があることは常に念頭に置いておく(手癖の起き攻めなど注意) 基本的に体力勝ちで逃げ切ることを念頭に、立ち回りでゲージ50はキープしておく 素手JBがハクメンに対して相性がいいのと、慣性HJで翻弄すると相手がライチを追いきれない 基本的に起き攻めは放棄、棒を飛ばして嫌がらせして時間稼ぎ 棒飛ばしは、カウンター以外は無視、時間を稼ぐ 鬼蹴読んだら素手2B、縦棒飛ばししておくと良い 最終的に鬼ごっこ 【距離別行動】 [近距離] 素手の方がバリエーション・展開の早さから優秀。 棒所持or近くに設置している場合リターンがある投げの選択肢も優秀。 5Aは相手のしゃがみにも当たり、当てて有利F(3F?)あるため、 固めには5Aから投げor打撃中下orフェイントなどの択をかけれる。 ゲージは常に見て、雪風や暴れ蛍等を警戒しなければいけないが、 何もしないと飛ばれて逃げられるため難しい。 [中距離] 相手の4C牽制や当たらない距離での3C等は一通が有効だが、 ガードされると鬼蹴 閻魔で(ほぼ)確定。 派生しないで様子見してキャンセルが多くなるが、 C派生がないとわかると鬼蹴で距離を詰められて面倒なことにもなる。 距離のある牽制も相手のリーチ、相手警戒もしないといけないので気を使う。 キープするのは遠めの中距離(=鬼蹴がダイレクトに届かない距離)くらいが安定。 [遠距離] 基本的にすることなし。勾玉溜まるのは必要経費だが、 時折棒6B先端や棒3Cの先端で牽制行動を見せておくが必要かも。 棒飛ばし飛び込みなどは、基本的に当身などでリターン取られる。 相手が空ダJ2Cをふってくるなら一通GP A派生でリターン。 ガードされても痛くはないので、飛んだら当てれると強い。封魔だけ注意。 【固め・起き攻め】 当身に気を使いつつ固め 打撃で固めるならしゃがみにも当たる5Aで有利Fとりつつ、投げや生中下択。 起き攻めに国士重ねは死ぬので、当身ずらし車輪ルートやダメージ保障狙い車輪にゲージ吐く。 ~6C2 車輪39393しつつ3の後投げとかで無理やり地面からはがしていくのもあり。 着地中下段とかから読み合いできる。 また、端いつもの~JB jc JB JC D溜めっぱ~着地 リリース 昇JC。 棒を先にあて昇JCで昇中段&当身回避&雪風&蛍暴れ防止。 当身してた時は降り際低空ダor着地からの選択肢。 (特殊なみかみ式の状況みたいな感じ) 【反撃ポイント】 当身読んだ場合のリターン。 迂闊な低ダ飛び込みJ2Cに、一通GP A派生。 6B直ガで5A反確。 蓮華一段目直ガ>バクステ>後ろ投げ(※~鬼蹴 蛍のみ負け) 鬼蹴 閻魔を一通GP C派生。 素手時にJ2C飛び込みをみて、發。 勾玉ゲージ無し時2Bガードして、昇竜 【被固め対策】 蓮華一段目直ガ>バクステ>後ろ投げ 6Aの後下段無し(蓮華出せない、6Bの中段のみ) 【その他・備考・補足】 とにかく一通ガードさせたら鬼蹴~反撃。 迂闊な棒飛ばし~飛び込みなど、他キャラとは別物だという認識でやる。
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基本立ち回り 開幕 牽制 対空 空対空 確反 小ネタ ハクメン側対策
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